英ポンドは戦前は基軸通貨でしたが、現在は衰退しており、現在は以前お話した通り米ドルが世界の基軸通貨に取って代わっています。
それでも、取引量は米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ位置にあります。
英ポンドの特徴は、経済力の低迷や金融立国としての立ち位置を踏まえ、為替相場も安定せず、為替相場の動きも他の主要通貨よりも激しいということです。
初心者のうちは急な値動きに対応できないことも考えられるので、リスクが高い通貨として認識されており、熟練者向けのFXと言えるでしょう。
別名「悪魔の通貨」とも呼ばれ、1日で2円〜3円動くことは珍しくありません。
初心者のうちは絶対手を出さないようにしてください!!
イギリスはロンドン証券取引所に象徴されるように金融立国であり、個人投資家からの投資も盛んで、イギリス国内でポンドを取引される傾向にあることからも個人投資家の動向が鍵を握ると言えます。
イギリスに投資家が沢山いて、イギリスのポンドを使うためポンドの市場が動きやすいということですね。
他にも為替相場に影響を与えるものは以下のものです。
ネーションワイド住宅価格(イギリス国内のローン会社が住宅の価格動向を調査した指標)、
購買担当者景況感指数PMI(製造業やサービス業関係者を対象とした景気指数指標)、
BOE(イングランド銀行)が発表する政策金利・金融政策、金融政策委員会の発言と動向など。
以上のような指標がありますが、個人投資家に大変人気の通貨である英ポンドは相場が動くことを期待されていることもあり、少しの情報で相場が変動することも考えられます。
英ポンドは利益が大きい分リスクも大きく、個人投資家という組織と違う存在による影響力が強く、流動も激しいため英ポンド独特の空気を読む能力が必要となります。
英ポンドで成功できるかどうかは合う合わないもあるかと思いますので、合わないと感じたら直ぐに撤退することも大切です。
烏合の衆の流れを読める人には得意分野となるかもしれませんが、気を抜いては直ぐに大損失を被るでしょう。
長期間における取引よりも、短期間でデイトレードなどでその時の波にのって利益をだすのが向いています。